第13期のヴィンテージ神決定戦に参加したので、備忘録代わりにいろいろと書いてみたいと思います。

◎デッキ選択

〇灯争大戦

まず第12期の決定戦以降の変化というと、まずは灯争大戦のリリースです。というか主に《覆いを割く者、ナーセット/Narset, Parter of Veils》と《大いなる創造者、カーン/Karn, the Great Creator》の登場で、ヴィンテージの環境が激変することになります。

リリース直後のタイミングで、晴れる屋TCの神トライアル、大阪店での関西帝王戦が行われ、おおむね《大いなる創造者、カーン》やや優位といった形の結果が出ることになります。

そして、MOの結果でもKarn Shopなどのデッキが登場し、この段階では《大いなる創造者、カーン》を軸にしたデッキを中心に、決定戦での使用デッキの検討を開始していました。


〇モダンホライゾン

そこに待ったをかけたのが、モダンホライゾンの情報です。

具体的には《溜め込み屋のアウフ/Collector Ouphe》と《活性の力/Force of Vigor》の2枚の情報により、灯争対戦のリリースで荒れて以降ようやく落ち着き始めていたメタが、再び大荒れの様相を呈することになります。

実際、モダンホライゾン発売週(挑戦者決定戦の前週)に行われた晴れる屋TCでのトライアルは、この2枚のカードを試すべくサバイバルの海と化しており(私もサバイバルを使用)、アーティファクト軸のデッキを持ち込むのは自殺行為としか思えない状況でした(実際、初代ヴィンテージ神の森田さんもトライアルにはMUDを持ち込んでいたのですが、この環境でMUDは無理ということで挑戦者決定戦ではサバイバルを使用しています)。


〇提出期限

そして、提出期限の週の頭の段階で選択肢として残っていたのが、Karn Shop(エルドラージ型)、サバイバル、ドレッジの3種でした。

Karn Shopに関しては、HARERUYA CONBATで使用したものとほぼ同じリストですが、使用していて《Mishra’s Workshop》と噛み合わない時がどうしても存在する点、妨害の要である《抵抗の宝球/Sphere of Resistance》などが《活性の力》によって難なく破壊されてしまう点に対しての回答が見つからずに断念。

ドレッジに関しては、挑戦者を待ち受ける立場のデッキとしては悪くない選択なのですが、使用経験が浅い、現マリガンの場合どうしても《Bazaar of Baghdad》が初手に来ない可能性が払拭できない、といった理由で使用を避けました。

そしてサバイバルですが、モダンホライゾンで加わった2種のカードにより、不安のあった対MUD、逆説に対しての相性が改善、安定感こそ若干不安があるもののそれを補って余りある爆発力、何より昨年の秋からラヴニカの献身発売以降までの間使用していた経験がある、という点が決め手となり決定戦での使用を決めることになります。



◎カード選択


リストは、https://www.hareruyamtg.com/ja/deck/238633/show/ 参照。


〇メイン


・土地&マナファクト

フェッチは当然のことながら、《真髄の針/Pithing Needle》系を想定して目いっぱい散らす。
マナファクトは、大量に置いても《活性の力》の的になるだけなので、色の合うもののみ。




・《アゾリウスの造反者、ラヴィニア/Lavinia, Azorius Renegade》

バントカラーを使う理由その1。《活性の力》、《貪欲な罠/Ravenous Trap》、《外科的摘出/Surgical Extraction》などピッチスペルの使用頻度が増している点を見ても、ゲームのカギになりうるカード。


・《拘留代理人/Deputy of Detention》

バントカラーを使う理由その2。
3マナとやや重い部分はあるが、万能除去てある点は代えがたい利点。実際にこれの枚数でゲームが決まる場面すらある。


・《溜め込み屋のアウフ/Collector Ouphe》

複数枚引いても無駄にならないのだが、今の環境では逆説系は優勝まで届かない、MUD系には効きが悪い時がある、最悪《適者生存/Survival of the Fittest》でサーチするという理由からメインは2枚に。


・《活性の力/Force of Vigor》

《ドルイドの誓い/Oath of Druids》《適者生存》といったやばいカードをきっちり割りに行くためにも、メイン3枚と多めの搭載。


・《森の知恵/Sylvan Library》

《ゴブリンの太守スクイー/Squee, Goblin Nabob》3枚投入と迷ったのだが、《Bazaar of Baghdad》との併用が前提となるため、単体でカードを引き増せる点を評価して1枚採用(《覆いを割く者、ナーセット》が着地したら役に立たなくなるのは《Bazaar of Baghdad》も同様なので)。



〇サイドボード


・《貪欲な罠/Ravenous Trap》&《悔恨する僧侶/Remorseful Cleric》

《貪欲な罠》3枚でもよかったのだが、最近は採用例が増えすぎてケアされるため、サーチ可能な《悔恨する僧侶》に1枚差し替え。


・《虚空の杯/Chalice of the Void》&《スレイベンの守護者、サリア/Thalia, Guardian of Thraben》

フェアデッキにサイドインするカードが足りなかったため、《精神壊しの罠/Mindbreak Trap》などと提出期限直前に差し替え。




◎挑戦者決定戦


〇予選ラウンド

当日は朝から会場入り。受付で入場許可証代わりに参加タグをもらう(実は参加受付突破できそうだった疑惑があったりなかったり)。
会場内を見回ると、サバイバルが多いのは想定していたものの、ドレッジも大量発生していて《Bazaar of Baghdad》祭りの様相。MUDはモダンホライゾンでの逆風で大幅減。逆説も同様に人数だけ見るとお通夜状態に…。
予選も中盤を過ぎると、上位卓はよく見かける顔ぶれに。いかに運ゲーといわれようが、経験値の差は確実に出るものである。


〇TOP8

TOP8のデッキ分布は、墓荒らし、オースがそれぞれ2人に、逆説、サバイバル、ドレッジ、ジェスカイアルカニストと結構分かれた形に。
この中でデッキ相性的を考えると、明確に有利がつくなのは川北さんのジェスカイアルカニスト、それ以外は倉田さんの逆説はブン回りの動きをされなければ五分以上、そのほかの人が上がってきた場合、ドレッジは最悪、そのほかは互角もしくはやや不利、という読みでした。

そして、勝ち上がってきたのは、ミスター神決定戦こと川北さんのジェスカイアルカニストというのは、皆さんご存じの通りです。



◎ヴィンテージ神決定戦

試合前の話で、お互いサバイバル有利という認識で決定戦がスタート。


・Game 1

初手で考えたのが、《適者生存》からのブン回りスタートと、1ターン目《復讐蔦/Vengevine》素だし。《意志の力/Force of Will》を構えられていた場合、どっちも手が詰まることに変わりはないので、最大リターンの大きい《適者生存》ルートを選択。
《日を浴びるルートワラ/Basking Rootwalla》を2回プレイしたのは完全なミス(一瞬マナが足りないと思ってしまい、そちらに気を取られたのが原因)で解説の津村プロの言う通り、《復讐蔦》を2枚走らせるのが正解です。


・Game 2

初手のマリガンは、《精神的つまづき/Mental Misstep》と《稲妻/Lightning Bolt》をくらったときの展開の遅れが気になったのが理由です。が、今考えるとキープでもよかった気はします。


・Game 3

最初の7枚は《Bazaar of Baghdad》があれば完璧だったのですが、《Bazaar of Baghdad》なしでは何もできないのでマリガン。
マリガン後は、《Ancestral Recall》、《Bazaar of Baghdad》があったのでやむなくキープといった感じでした。
そして問題の土地2枚置きの場面ですが、まあ完全な見落としとしか言いようがないです。
《Bazaar of Baghdad》を置いて《虚ろな者/Hollow One》をプレイする際に、万が一の《破壊放題/Shattering Spree》をケアして1枚出さずにおくべきかなどと余計なこと(盤面のマナを考えれば2枚出そうがそもそも問題ない状況だった)を考えた結果、《Bazaar of Baghdad》をセットしていたのを失念していたというのが、原因です。
これに関していえば、お互い動ける(私の場合は動く必要のない)盤面ではなかったというのが、不幸中の幸いだったとしか言いようがありません。
中継を見ながら、指摘いただいた方には本当にありがとうございました。



というわけで、ひどいやらかし案件をやってしまいましたが、今回も運と引きに恵まれて防衛することができました。
こういったひどいミスをしないよう気をつけてプレイしたいと思いますので、今後とも見守っていただけると幸いです。


では今回はこの辺で。

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